ライブに行け
私が初めて行ったライブは石崎ひゅーいのライブだ。それも超最近、4月の代々木公園でのフリーライブ。2回目のライブも彼のツアーファイナルだった。
ぶっちゃけた話、ライブにお金を払うことの意味が分からなかった。
チケットは学生の私にとってはそこそこのお値段だし、ドリンク代とか言ってさらにお金とられるし、は?という感情しかなかった。
しかし、
生は違うぞ。
生は違うぞ!!
石崎ひゅーいは、フリーライブで最高のものをくれた。フリーで。フリーって無料って意味。一体お金を払ったらどんな世界が見れるのだろうかと思った。帰りの電車の中でツアーファイナルのチケットを購入していた。彼は私に人生で一番大事なことを教えてくれたのかもしれない。
代々木の時は野外だった。彼の音楽は高校1年生のころから聴いていて、大好きだった。何度も助けられた。当日は学校から急いで直行したのでパソコンの入った重たいリュックを背負って本当に後ろのほうから見ているしかできなかった。遠すぎて、目の前のお団子頭の女子大生らしき人の影に見えたり隠れたりして、なんかもうやっぱり幻だったのかな?とすら思った。
でも、ツアーファイナルは、確かにそこに『石崎ひゅーい』がいたのだ。幻なんかじゃなく、そこにいた。観客からキーワードを募って、クーラーがつかねえと歌っていた。母親の葬式の話をしていた。君は君のままでいなよ、と歌っていた。もう、なんだかよく覚えていないけれど、自分が同じ空間にいて、生の歌声を聞いているというのが信じられなかった。
CDじゃ得られないものがあるぞ、ライブに行くんだ、ライブに行け!